「ザ・インフルエンザと風邪の違い」

インフルエンザって実は血液検査しないと内診だけでは風邪と区別が出来ないんですよね。
だからインフルエンザが広く知れ渡る前、昔は「スペイン風邪」と呼ばれていたんだと。
一般的な「風邪」と「インフルエンザ」との明確な違いはその感染する病原体である。
普通よくかかるいわゆる「風邪」というのは普段は免疫によって駆除されるほどの感染力の弱い細菌類が原因である細菌感染によるものである。
対して「インフルエンザ」は「ウィルス感染」、「インフルエンザウィルス」という病原体によって引き起こされる感染症である。
しかし、インフルエンザの場合風邪と症状が似ていて、風邪を一回りきつくしたような症状を引き起こすので一見しただけでは風邪と見分けが付けられないのである。
以外かも知れないが内科の偉い先生さんでも聴診器や咽頭観察といった普通の診察では判別不可能なのだw
特に血液検査もしないでインフルエンザだと診察された場合それは症状の程度から判断されたか、あるいは子供などなら先生が気を効かせて学校を休みやすいように大げさにしてくれているかだ(事実ウチのかかりつけの先生はよくこれをやるw)
興味があれば細菌の病原体は光学顕微鏡で見付ける事も出来る。やる人はあまりいないだろうがw
しかしウィルスは光学顕微鏡ではまず見付ける事は出来ない。なぜならウィルスは大体100nm(1nmは1mの百万分の1)という極小サイズなので、可視光(人の目が見れる光)の波長では捕らえる事が出来ない、だから普通の光学顕微鏡ではみることが出来ない。
こんなに極小サイズでも生物として活動できるのかと疑問に思うこともあるが、実はウィルスは学術的には生物として認められないとの見方もあるのだw
というのも普通一般に生物として認知されている最小単位は「単細胞生物」だ。
が、ウィルスは「単細胞生物」ですらないのだ、単細胞生物と呼ぶには欠けているものがある。
ウィルスの構造は微生物として最も単純である。蛋白質の外殼を持つがその中には核酸(DNAか又はRNA)があるだけで、細胞としての活動を行うための細胞質が無い。つまり肉が無い遺伝子情報とその外膜だけなのだ。
自分の遺伝子情報を持っている物はまだましだが中にはただコピーする為だけのRNAしか持ってないものまである。さすがにここまで徹底して欠けていると本当に生物と呼べるか疑問だw
だから増殖する為にはほかの生物の細胞質を必要とする。ここがウィルスの他生物との決定的な違いだ。
基本的に対象に寄生し、対象の細胞の核を乗っ取りその細胞が持つ細胞質によって自身のコピーを作らせる。つまりよその工場を乗っ取ってタダで製造し放題(性質悪いね)。
そして最終的には宿主を食い破って外部に放出、増殖する。
昨今問題になっている「エイズウィルス」が厄介なのはこの「食い破られる対象」が人間の免疫細胞である為だ。
生命的な見地からするとウィルスは遺伝子情報、つまりプログラムのみの存在、情報をコピーするだけが目的であるようで甚だその存在意義が謎なのだ。
われわれPCを日常的に仕事、娯楽に使う者にとって迷惑なあの「コンピュータウィルス」は、
この「情報だけの存在」である事やその活動原理が類似している事から「コンピュータに害をもたらすプログラム」が「コンピュータ(にとっての)ウィルス」と呼ばれるようになったわけですな。
書いてるうち自分でも何が言いたかったのかよく判らなくなってきました(苦笑
あ、まあ要するによく簡単に「病気の原因はウィルスだウィルスだ」ってTV番組やニュースでも言われてるけどその「ウィルス」って実はこんなんやねんで〜ってことが言いたかっただけw
このブログを読まれてる極少数な方々、くれぐれも現実のウィルス、ネット上のウィルスどちらにもご注意くださいませw
それではお大事に(爆