久しぶりに映画感想やら気になるアニメ・漫画などw
映画:『イントゥ・ザ・サン』
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: DVD
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スティーヴン・セガール主演のお決まり『最強(笑)』映画ですがそれだけでは無いです。
彼に在日経験があることは映画好きなら常識ですが、それが何故大阪弁か
知ってる人は少ないかもw
彼は17歳でに来日し、大阪の十三で英語を教えながら禅、合気道、柔道、剣道、空手等を
習得し、合気道8段の有段者であり十三の合気道道場で師範代も勤めた。
その道場の娘と結婚暦もあり、二人の子供もいる。
15年在日の後帰国し、その後映画に進出し今に至る。
そのため彼は日本語(特に大阪弁)は流暢で、たまに来日してTVに出た時などは
対談で大阪弁を披露していたが、今回の「イントゥ・ザ・サン」では日本から離れすぎていた
為か彼自身がっかりするほど上手くしゃべれなくなってしまっていたようだ。
二ヶ月ほどリハビリをして感を取り戻して映画に挑んだそうで、
道理で所々に英語が頻繁に入ってくるわけだ(^^;
ただし関西弁に関してはイントネーションなどは健在で、ただ話そうとする際に
上手く日本語に切り替えが掛けられなかっただけだろう。
あとそれ以上に日本人もやたらと随所で英語を強いられているので多分に現地(アメリカ)
での視聴者に対する配慮(特にストーリー上重要なセリフほどよく英語になる)なのだろうw
気になる外国人による「日本の描き方」だが、コレは当のセガール本人がプロデューサーで
あることも有り、また監督ミンクの姿勢が真摯なこともありアメリカ映画にしては最も
我々日本人とのズレはマシだろうと思う。
当然アメリカ人以外にも、ロケに選んだタイの美術担当達など多種多様な芸術センスを
が合わさるので我々生粋の日本人から見ればやっぱり多少のデフォルメ感は否めない。
が、それでも多分当方が今まで見てきた映画(広告のさわり程度しか見てない物も含む)
に比べれば遥かにマシだろうと思う。
多少色彩が赤や青銅色など日本というより「中華」っぽさがにじみ出るがまだマシなほうw
特に現代の日本を描き出すあたりはそういった色彩はロケ地東京がそのまま出てくるから
そのような危惧は無かった。
パチンコ屋の中も直球で出るがその中を歩くセガール、身長193cmの巨体にゃ余計狭そうだwww
さて今回もセガールは得意のアクションをふんだんに披露してくれるのだが、今度は
いままではあまり見せなかった剣術、日本刀の腕前も見せてくれる。
彼が放つ刀裁きはそこらのにわかアクション映画とは全く基本が違いすぎる。
まず得意の合気道同様、基本的に絶対身体の軸がぶれないし目線も決してそれない。
映画だから当然「見せる」為のアクションであり実際の戦闘術の動きからすれば無駄がある。
だが彼の場合そこは知り尽くしているのでそれを感じさせないあたりが凄い。
セガールの映画は昔からあまりストーリーというかバックボーンの設定はリアリティは
あまり高くないがそれは彼のあの“強さ”が抜きん出すぎている為だw
あまりに単独で強すぎる為、サスペンス映画につき物の「組織力」というヤツが日陰になるw
そのため組織的な戦略やカラクリ、ロジックといったものが役に立たなくなってしまう。
だが今回の場合、日本育ちのアメリカ人という珍妙(?)な設定のCIA工作員という以外は
ほぼ洗練とはいかないだろうがリアリティに寄与する設定やシナリオは持ちえている。
そのあたりも今回の映画は最近のセガール映画の中でも意欲作に思える。
セガール好きならお勧めの一本ですな(^^
アニメ:ソルティレイ
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2006/03/22
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昨日ツタヤで借りてきたアニメですがヤラれました、ツボですwww
近未来世界が舞台で、12年前の大災害後リゼンブル(代替)というサイボーグ技術が進んだ世界。
主人公の少女「ソルティ」は作中でも不可能と言われる100%全身機械の少女。
当然脳まで全部、つまりロボット。
しかしソレが元人間からロボットに人格が移ったのか人格まで一から創り出されたのかは
まだ不明のまま。
パッケージのコピーにはAIと書いて心と訳されていたあたりを見ると生まれながらに
人工身体、人工頭脳のアンドロイドなのかも知れない。
お決まりっぽいがその心は純粋で生まれたばかりの子供の如し。
AIでありながらちょっと抜けてるところがあり天然ボケをかますがそれはただ単に
ものを知らない純朴な子供そのものであるが故。
このテのキャラクターは最近特に氾濫する「萌え」の記号化の中に数多く登場する。
しかしそんな物なら当方が気に入るはずもないw
萌えに使われる記号化されたキャラクターはただただその「天然」さばかりが押され、
知能も幼稚並でただただ拙い人格を垂れ流すw
だがこの主人公はただ幼く子供なだけだ。物語が進むにつれて成長していくのは間違いない。
だがそれ以上に心穏やかにさせてくれるのがその元の性格、人格。
心優しく、素直でまともに物を感じ、考える。斜めに構えたひねくれ方はしない。
決して奇をてらったりしていない、ある意味王道とも取れるがそれは決して悪いことではない。
そして時にその性根から罪人といえど手助けしようとしてしまうほどで、
まるで論理的で機械的な思考とは正反対の人間くさい性格をしている。
そしてそんな純粋な性格が無条件に私の心を暖かくさせてくれる。
それが本来の人間でなく、むしろ正反対と思われがちなロボットであるということが余計心に大きく働いてくる。
一見するとただの可愛い女の子で実はロボットですという「萌え」アニメなどと思う無かれ。
そこには人間の心を見つめ直す微笑ましい純粋さが込められている。
と同時に人間の醜さや哀しさ、また機械であることが潜在的に持ってくる
「人でないことの哀愁」のようなものも暗に込められている。ソレが私にはグッと来る。
ソルティの養父となったもう一人の主人公ロイ・レバント、この男もまた良い味をだすw
12年前の大災害時に愛娘が行方不明となり、今も探し続けている芯の熱い父親。
最初はソルティを邪険にしているがその父性の暖かさがソルティを守っている。
まだ物語の冒頭しか見ていないが、この先どう展開していくのかが楽しみでならない。
漫画:『ホムンクルス』
- 作者: 山本英夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/08/30
- メディア: コミック
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作者「山本英夫」の新感覚サイコサスペンス?な漫画。
主人公は車上ホームレスをする名越進という男。
ある日金に困り、怪しげな医大生からの実験手術「トレパネーション」を70万で受ける。
その実験とは「第六感」が身に付くかどうかというモノで、見事名越は不気味な現象を見る。
街行く人間を感覚側(左目)だけで見る事で、その人が潜在させている心の闇、問題が
世にも不思議な奇々怪々の化け物にデフォルメされて見えてくるという、今まで
在りそうで無かった斬新な漫画。
その緻密で計算された作画と綿密に掘り込まれた人物たちの内面、その質と面白さに
思わず最新巻まで一気に買って読んでしまった近年まれに見る秀作。
買ったツタヤ梅田店では「店内(最凶)の一冊」と書かれてあった(笑)
さてこのあとどう展開していくのだろうか。